岡山県北東部に位置する美作海田(みまさかかいた)地域は大通りから少し入った静かな山里です。
海田地区は朝霧が立つような山あいにあり昼と夜の寒暖差が大きいことから良質なお茶が育ちやすい土地です。
江戸時代から煎茶の製造は始まっていましたがそれ以前から村おこしのためにお茶の木が多く植えられており、美作地域の伝統茶「美作番茶」は何百年も昔から現在でも作り続けられています。
また美作は剣豪「宮本武蔵」の出身地であり、宮本武蔵も美作番茶を飲んで育ったと言われております。
美作番茶とは、美作地域で何年以上変わらない天日乾燥という伝統的な手法でつくられている伝統茶(地方番茶)です。
日干番茶(にっかんばんちゃ)とも言われています。
天候が安定している「晴れの国 岡山」だからこそ天日干しの美作番茶が作り続けられているのではないかと言われています。
夏まで大きく育ったお茶の葉を枝ごと刈り取る。
鉄釜でしっかり煮る。
水気をきり、屋外に広げて何度も混ぜながら天日干しで乾燥させる。
お茶の葉を煮た時の煮汁をまんべんなく繰り返しかけ、再び炎天で乾燥させる。
煮汁をかけ、再乾燥させるためお茶の葉はあめ色に輝く特徴がある。